寺院リファイン工事とは・・・
寺院リファイン工事とは、工房内で部材を製作し現地で組み立てる工法を用いる工事のことを言います。例えば、漆塗りが完成した柱や框などを、また、金紙に彩色を施した壁面など、これまでは現地に技術者を派遣せねばならなかった工事を工房内で部材として製作いたします。このことで、短納期、高品質、お値打ち価格が実現します。
仏具店の専門性や知識を活かした工事でございます。
寺院様に於ましては中規模工事で専門性の高い工事をしなくてはならないが、設計事務所に相談するまでもないという工事が多くあると聞きます。そのような時には、唯心庵リファインチームへお声がけください。
担当営業が寺院様へお伺いいたします。住職様のご意向をお聞きし現場を拝見させていただきます。そのことを弊社の設計部が図面化させていただき、見積もりへと進めて参ります。住職様は、弊社一社と打ち合わせをしていただくだけで結構です。
仏具店が木工事?と思われるかも知れませんが、その工事を何の心配もなく請け負わせていただくのが「京都唯心庵リファインチーム」です。新築に近い内装工事を仏具店の知識と技術でお応えいたします。工事前に工事内容の決定、それに伴い部材や仕上げ材の選定など綿密にお打ち合わせさせていただきます。京都唯心庵ならでは伝統工芸部材(建材)を駆使して工事をご提案させていただきます。
お経堂を納骨堂へ改築するなどの工事こそリファイン工事の魅力、特徴が発揮できます。まさにリファイン工事の真骨頂です。工房内で仕上げた塗装完成後の床板、金箔張りを終えた格子天井の組み付け、金紙を張り終えた壁面部材の取り付けなどがリファインチームにより組立られていきます。工期短縮は言うまでもなく、高品質のお品がお値打ち価格で工事ができます。
ただ、工事をするだけならご地元の建築業者となんら変わりがありません。京都唯心庵ならではのリファイン特殊材が、リファイン工事を支えています。漆塗り、カシュー塗り、摺漆の内陣用床板や表面にポリ加工した金紙調の天井板や壁面用の合板など商品を取り揃えております。常に商品開発にも力を注いでおります。
よくお聞きするお話で、お内陣の床板が隙間が開いてきた、油を使っていた時にこぼしたり油が飛んで汚れがきつく見苦しいと。このような時、いままでは床板を張り替えるしか方法がありませんでした。しかし、京都唯心庵であればカシューや漆で塗り上がった床板をお取り付けすることが出来ます。また、古い床板を削り磨きあげ、生漆を刷り込み、床板を甦らすこともできます。
施工実績
座禅堂、納骨堂造営
将来に納骨堂にと予定されていました半地下部分を座禅堂と納骨堂に造営いたしました。前室⇨座禅堂⇨納骨堂へとつながる構造です。主要材は檜材を用いての工事であります。納骨堂の天井は格子天井と間接照明を組み合わせ、荘厳な雰囲気に仕上げました。
お経堂を納骨堂に改築 Part1
お経堂の機能を保ちながらに納骨堂へと改築いたしました。御堂正面に可動式の金紙貼り扉を設け、その奥に経典を納めました。その扉には納骨堂の御本尊様を御安置し、御堂を両脇壁面に木製多段式納骨壇を造営いたしました。
豪華煌びやかな位牌堂造営
躯体工事は、地元の建設業者様の施工で内装木工事を弊社で手掛けさせていただきました。コンセプトは「お浄土の具現化」です。天井は、花丸格子天井。壁面にには金紙を貼りお浄土の楼閣と六鳥を描きました。位牌壇は、蓮池に浮いている表現として中空に、また、床一面に大蓮華を描いております。全て、工房で製作をして現地で組み立てさせていただきました。
お経堂を納骨堂に改築 Part2
お経堂の機能を保ちながらに納骨堂へと改築いたしました。正面に御堂の御本尊様をご安置し、極彩色で御堂内をを荘厳しました。御本尊様の背面に後室を設け、経典の収蔵と各家専用の漆塗り納骨箱をご安置する納骨棚を設けました。
納骨堂造営
お経堂の移設に伴い、スペースの空いた御堂を納骨堂(観音堂)へと改築いたしました。経典が収蔵されていました棚を撤去し、新たに壁面を造作いたしました。その後に御堂内の柱、斗組、虹梁、壇、天井全体を赤く染色いたしました。壁面には極彩色が施された表具を行いました。この度の納骨壇は、常楽塔という分骨式納骨壇ですので、あらかじめ工房で製作された壇を組み上げ、全体の完成となりました。
お内陣床仕上げ工事
お内陣の床は、案外傷み汚れているものです。近年は、お仏具も電設がそなえられるようになりましたが、以前は、当然油を使われており、その油の飛散などでお内の床は汚れていました。床板を取り外し、取り替えるのは大工事です。弊社では、既存の床調整をさせていただき、その床の上に完成材(塗装が終えた材料)を取り付けて行きます。平均工事日数は3日間です。